不眠
不眠にもいろいろあります。なかなか寝つけない、夜中に何度も目が覚める、夢ばかり見て熟睡できていない・・・いずれの症状も、朝から疲れていて本当につらいです。不眠の原因は、精神的なストレスが要因のことが多いです。ストレスによって心と体が緊張して、ぐっと力が入り、夜になっても緊張しているのです。昼間どんなに疲れていても、脳が緊張していて眠れない時もあります。
そのような身体には、緊張をほぐす治療が必要です。てい鍼で背骨上のツボと、背骨の際をほぐすと、体がゆるみます。そのあと首の緊張をとり、頭全体をほぐします。後頭部の『風池』、頭頂部の『百会』も効果があります。緊張している筋肉をほぐすと、精神的な緊張もほぐれ、気持ちが楽になってきます。
また、仕事上での気がかりや、家族の悩みなど一時的な不眠に効果的なのは、踵の真ん中にある『失眠』というツボです。うつ伏せになって誰かに圧してもらったりしても気持ちが良くなります。なかなか寝付けないお子さまにも良いかもしれません。かかとを優しく押してあげてください。
また、このツボは、腎臓の働きをよくしますので、疲れて尿が出にくくなっているときにここにお灸をすると翌日には、たっぷり尿が出て、むくみが取れます。