鍼について
エザキ鍼灸院で使用している鍼
![]() ![]() 先がとがっていないので刺さりません。 |
てい鍼は、2000年以上も前の中国で鍼(九鍼)の一つとして考案されました。日本では、昭和に入ってから接触鍼として研究されて広まってきました。 現在、日本では、てい鍼にも様々な種類があります。私が使っているてい鍼は、先端はとがっていないので、皮膚へも優しい形です。材質は、金、チタン、ステンレスです。服の上からも使えます。鍼は身体に入らないので患者さんはにとって刺される心配はありません。 皮膚に丸くなっている鍼先を当てて使います。 治療は、鍼灸の経絡、ツボ、それとトリガーポイントを使います。てい鍼を皮膚にあてた時の反応で部位の状態がわかりますので、 体質や症状にあわせた適切な治療を丁寧に施しています。 |
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株式会社セイリンの『パイオネックス』です。
※パイオネックスは医師と鍼師のみに使用が許可された医療用具です。一般の方は購入できません。 |
鍼灸で使っている細い鍼を更に小さくした貼るタイプの鍼です。鍼の長さは0.3ミリ、0.6ミリです。やっと見える程度の小さな鍼ですが、しっかり固定されていますので、体に入り込む心配は全くありません。 1つずつ密封されていますので、鍼先が指先に触れることなく衛生的に貼ることができます。これは、必要に応じて貼っています。痛みはまったくありません。 |
てい鍼について
蓄積された疲労や精神的ストレスなどにより現れた症状(頭痛・めまい・耳鳴り・自律神経の乱れ・各部の痛み)などは、病院で検査しても何も異常としては出てきません。ただし、鍼灸は全体治療をしますので、毛細血管が太くなり血流量が増えます。血流が増加すると、各臓器に栄養や酸素が届き、体中の細胞や臓器が健全になります。すると、消化機能、造血機能、代謝が高まり、本来備わっている自己治癒力が高まることで、各症状が改善しています。
ただ、刺す鍼では、刺してはいけない部分や、刺せない人がいます。感染の心配や恐怖心もありますので、当院では刺さない鍼で、治療をしています。
てい鍼は、感染の心配もなく刺されるという緊張感もありません。そのてい鍼で全身のツボと圧痛点をピンポイントで刺激していきます。
基本の治療は、赤ちゃんから大人の方まで同じで全身を治療します。そのあと、症状が残っている個所や、血液の流れが滞っている箇所などを治療します。 体の反応を見ながら、流れの悪くなっている部分をよくし、さらに体の反応や変化を見て治療しています。
てい鍼による皮膚への刺激は、神経を通じて脳に到達します。同時に、血液循環、およびホルモンに作用して再び皮膚に反映されて、治療した部分の皮膚が変化するのです。
体はとても素直です。こちらへの手ごたえが「いい状態になった!」と思った時には、患者さんの方も苦痛が無くなっています。逆に、治療していて、手ごたえを感じない患者さんは、自分の苦しみを閉じ込める癖がついている方だったり、非常に緊張しすぎたりしています。
そのような方でも、治療することで必ず体はいい状態に変化していきます。 体の痛みや症状は人それぞれですが、その方の皮膚や頭、体がどのような状態かを見て治療していきます。
治療後はまた、ひとりひとり違う反応が現れます。スッキリする人・だるくなる人・別のところが痛くなったり…とさまざまですが、悪い状態でバランスをとっていた体が本当の状態に戻ろうとする大切な反応です。
また、治療していると、その方が頑張ってきた様子が手に取るようにわかります。
本人が、気が付いていない体の状態を見ながら、刺激の強弱や刺激する場所を治療していきます。