起立性調節障害
起立性調節障害とは?
最近、頭痛や腹痛、体がだるい、朝が起きられないと訴える子供たちが増えてきました。病院に行っても原因がわからないので、サプリメントを飲んだり、食事を見直したりしています。それでも、目に見えた変化がなく、どうしていいのかわからない、また、病院で起立性調節障害と診断されたけど、これといった治療法がなく、日常生活の改善など気長に改善を待つしかないなど、当院への相談が増えています。起立性調節障害というのは、交感神経の活動が低下しているため、全身、脳への血流が悪く、酸素や栄養分が、十分に体の隅々に届きません。
そのために、疲れやすくだるく、立つと立ちくらみがします。脳への酸素や栄養も十分に届かないので、集中力がなく、すぐに横になりたくなります。起立性調節障害という疾患は、まだ認知度が低いのですが、不定愁訴のある子供たちの約7割が、起立性調節障害だと厚生労働省の調査で報告されています。
当院でする起立性調節障害の治療
起立性調節障害の子どもたちの多くは、肩こり、首こりがあります。緊張性頭痛の原因でもあり、運動ができなくなり、さらに悪化していきます。当院ですることは、てい鍼で、全身の血流をよくして、特に流れがが悪くなっている頭部への血流を促す治療を丁寧にしていきます。全身の流れが良くなって、治療するたびにどんどん元気になっていきます。付き添いに来られた保護者の方も治療後のお子様の表情の違いに驚かれます。てい鍼は刺さないので、小さなお子様も怖がらずに治療を受けられます。
子どもたちの治癒力は素晴らしいです。てい鍼で皮膚や全身のツボを刺激をして、血流をよくすれば、改善する力が戻ってきます。何人ものお子さんが元気に学校に行けるようになっています。
起立性調節障害について
「日本小児心身医学会ガイドライン」で検査方法が推奨されています。病院でその検査をして起立性調節障害と診断され、治療が始まります。病院では、症状に合わせて
- 病気の特性を知ること
- 血圧、脈拍を正常にするために水分、塩分など日常生活で注意をする
- 規則正しい生活のリズムつくり
- 運動療法
- 学校に理解してもらう
- 薬物療法
- 圧迫ソックス
- 心理的ストレスの排除
など、保護者と学校とゆっくり焦らず改善に取り組みます。